特定技能『自動車整備』の資格を得るには、3つのルートがあります。評価試験に合格する、技能検定3級に合格する、技能実習2号を良好に修了する、のいずれかです。
採用担当者が候補者の要件を確認できるよう、試験の種類・免除条件・費用を整理しました。学科試験・実技試験の合格基準、特定技能2号評価試験との違いも扱います。
特定技能『自動車整備』の資格取得ルートは、評価試験の合格、技能検定3級の合格、自動車整備分野の技能実習2号の良好な修了の3つです。
技能実習2号修了以外の2つは、日本語試験にも合格する必要があります。制度全体は特定技能『自動車整備』とはで解説しています。
自動車整備分野特定技能評価試験は、日本自動車整備振興会連合会が実施する技能試験です。学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
自動車整備士技能検定試験3級は、特定技能評価試験と同等の技能水準とみなされます。合格していれば評価試験を受ける必要はありません。
自動車整備分野の技能実習2号を良好に修了した人材は、無試験で特定技能1号へ移行できます。技能試験・日本語試験のどちらも受ける必要はありません。
技能実習2号の良好修了者は、日本語試験は職種を問わず免除されます。自動車整備分野の技能試験も免除されるのは、同分野の技能実習2号を良好に修了した場合です。
「良好に修了」とは、技能実習を計画どおり2年10か月以上修了していることを指します。加えて、技能検定3級等の実技合格または評価調書での確認が必要です。
自動車整備以外の職種で技能実習2号を良好に修了した場合、日本語試験は免除されますが、自動車整備分野の技能試験には別途合格する必要があります。
技能試験とは別に、日本語能力試験(JLPT)N4以上か国際交流基金日本語基礎テストのいずれかに合格する必要があります。技能実習2号の良好修了者はこの日本語試験も免除されます。
JLPT N4は、身近な話題の文章を読んで理解でき、ややゆっくりの会話ならほぼ理解できるレベルです。試験は通常、年2回実施されます。
国際交流基金日本語基礎テストは、日常生活で必要な基礎的な日本語力を測る試験です。JLPT N4より受験機会が多く設けられています。
1号評価試験は学科試験(30問・60分・合格基準65%以上)と実技試験(3課題・20分・合格基準60%以上)で構成されます。CBT方式で両方に合格する必要があります。
学科試験は構造・機能、点検・修理、工具知識、材料知識の4科目から出題されます。○×式30問・60分・CBT方式です。
実技試験は基本工作、分解・組立て、簡単な修理、工具の取扱いを範囲とします。3課題に複数の設問が設けられ、試験時間は20分です。
合格基準は、学科試験が正解数65%以上、実技試験が得点合計60%以上です。
試験は国内のほか海外4か国で実施され、国内の受験費用は4,300円が目安です。実施国はフィリピン・ベトナム・インドネシア・スリランカです。
国内試験は全国で実施されています。海外はフィリピン(2019年12月開始)、ベトナム(2024年5月開始)、インドネシア、スリランカで実施されています。
特定技能評価試験は、実施団体の予約サイトから日程・会場を選んで申し込みます。最新の実施スケジュールは実施団体の公式サイトで確認できます。
合格後は、合格証明書交付手数料16,000円が別途かかり、受入機関が負担します。委託費用の目安は料金ページでご確認いただけます。
自動車整備分野は2023年6月に特定技能2号の対象分野に追加され、2024年7月16日から国内で2号評価試験が開始されました。学科は四択40問・80分(合格基準60%以上)、実技は3課題・30分(合格基準60%以上)で実施されます。
2号評価試験の受験には、認証工場で3年以上の整備実務経験が必要です。複数事業所の経験は合算でき、自動車整備士技能検定2級合格者は試験が免除されます。
なお、外国人技能養成講習の修了者は、講習修了日から2年以内に受験する2号評価試験に限り実技試験が免除されます。受入企業は自動車整備分野特定技能協議会への加入も必須で、詳しくは協議会の解説記事で確認できます。
特定技能『自動車整備』の試験は、取得ルート、免除条件、学科・実技の合格基準の3点を押さえれば準備を進められます。
出入国在留管理庁の集計によると、2024年6月末時点の在留者数は2,858人で、ベトナム籍1,341人・フィリピン籍859人が中心でした。自動車整備業の有効求人倍率は全業種平均を大きく上回っており、国土交通省も人材不足を深刻な課題としています。
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